2013年7月18日木曜日

二胡(アーフぅ、ニコ)

夕食の買い物に少し離れたスーパーまで散歩もかねて歩くことにした。エル・エリート・プラザというBARTの駅前を通り過ぎようとすると、郷愁をそそる「調べ」が聞こえてきた。「二胡」である。誰かが、改札口の近くに座って奏でているのを道路越しにみた。買い物を終えてから、と先を急いだ。

買い物を終えて、また駅前に近づくと遠くからでも聞こえる。2,3年前から、この「二胡」の奏でる音が、なにか心に響いて、ネットでいろいろと検索しながら聞いたこともあった。でも、生の演奏はまだこれまで一度も聞いたことがなかった。

演奏していたのは中国人の老人。立ち止まる人も、振り向く人もない中で、いろいろな音色を自由きままに出していた。かなり近い距離でしばらく聞き入った後、音が途切れたころあいを見計らって、「どれくらい演奏しているのですか」と英語で聞くと、「英語は話せない」との答え。

それで、知っている中国語を並べて、「中国語(だけ)」「(私)日本人」「二胡(ですね)」「好(いです)」と、思い切って会話してみた。笑顔で「謝謝」が返ってきた。いくらかチップを置きながら私も「謝謝」。すると、もっと大きな笑顔で、立ち去る私のために一生懸命に奏でてくれた。

帰り道、二胡についていろいろ考えながら歩いた。バイオリンの音も好きでそれに似ているけれど、二胡の響きはそれよりもずっと心の奥底まで入り込む。中国の伝統音楽は、なぜか心地よく、遠い昔に呼びもどされているような感じさえする。

家に近づくと、シャスタの「ガネーシャ」に似た猫に出会った。シャスタのことが頭をよぎる。シャスタが呼んでいるような気もした。
そして、往復約1時間で家にたどり着くと、子供たちは(めずらしく)リビングルームの掃除をしていた。

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